障害者プロレス「ドッグレッグス」15周年記念大会第2弾「15−2」

mugiwara-kun2006-07-21


ここんところ、仕事のことでヘコんでいたので、四ヶ月ぶりの有給休暇(昼からの半日のみ!)をもらって、いざ、シモキタへ。

午後4:50ごろ、会場となった北沢タウンホールにつき、当日券を購入。
マッスルみたいに、ヒナ壇が人気があって、ほぼ売り切れ状態。なぜか、最前列があったので、そこをゲッツ!

試合開始時間になり、「第0試合」として、「大玉」対カシンマスクを脱いだ鶴園誠。

あっという間に、大玉がタップアウト。なんやねん。コレ。

鶴園誠がマイクで、「いろんな試合がありますので、今日は楽しんでいってください。」みたいなことを。


1 D-1トーナメント2006・1回戦(3分3R)
アームボム藤原vsE.T

約二年半ぶりに復帰の藤原。その間に、結婚をし、会社を設立と多忙な日々を送ってたらしい。(後ろの関係者席より、「入○してたんだよ」という、子供のシュートな発言が・・・・・)


「六時半の男」E.Tが、自分から誘われるかのように、藤原の下へ。そのまま、藤原のチョークスリーパーでE.Tを秒殺。

2 D-1トーナメント2006・1回戦(3分3R)
ノーシンパシーvs遠呂智


デビューして以来、快進撃をつづける遠呂智。



ノーシンパシーをマウントポジションからのパンチ連打でレフェリーストップに追い込む。

3 ヘビー級(10分1本勝負)
サンボ慎太郎vs永野V明

試合前に、秘密特訓として、ブリーフ一丁でランニングをする慎太郎のVTRが。

本人いわく、「コレだけ恥ずかしい思いをすると、早く走ることができる」だとか。

その甲斐もあってか、今まで、精彩をかけていた慎太郎が、永野相手に一歩もひかずに、ヒザ蹴りのラッシュ。

3Rまでもつれたが、最後は慎太郎がギブアップ勝ち。



4 障害者VS健常者・異者格闘技戦(3分3R)
ハードロックvsロリろり太

ハードロックは、視覚障害者でありながらも、柔道でかなりの実力を持つ選手。

ロリろり太は、自らのタイプである女の子のイラスト「サキちゃん 13歳」をもって入場。

いきなり、柔道殺法全開のハードロックは、ろり太を捕まえるとバンバン投げまくる。ろり太は、逃げるのに精一杯だが、蹴りを使って応戦。

視界が悪いのに、ハードロックもつられて、蹴りを出して逃げられる一面も。

ハードロックに捕まってしまったろり太は、ただ、タップするしかなかった・・・・・。



5 D-1トーナメント2006・決勝戦(3分3R)
アームボム藤原vs遠呂智

判定までもつれたが、勢いという点で遠呂智が積極的に攻めていた。

「3−0」で、遠呂智がトーナメントを制す。



6 健常者プロレス(3分3R)
アンチテーゼ北島vs虫けらゴロー

引きこもり経験者同士の試合らしい。
北島が手加減せずに、パンチをいれたり、スリーパーで締め上げたりするが、ゴローもすばやい身のこなしで北島の攻めをかわし、反撃を試みる。

北島が勝利したが、「狂っている」としかいいようがない「旧UWF」や「バトラーツ」を思わせるような試合だった。

7 ドッグレッグス認定スーパーヘビー級選手権試合(3分3R)
第10代障害王・鶴園誠vs挑戦者・ウルフファング

試合前に、ウルフファングが、「負けたら、引退をかけてタイトルマッチに望みたい」とアピール。

現実は厳しく、鶴園はまったくスキのない防御でファングを攻めさせず、髪の乱れることなくファングを料理。

8 父VS子・異者格闘技戦(3分3R)
愛人vsプチ愛人

約二年前に行われたとき、空手を習っている息子の蹴りをあえて受け続け、わが子の成長を肌で感じる父の姿に、泣きながら、嫌がっている息子というセンチメンタルな試合になった。

今回は、あえて、ハンディをなくすということで、プチ愛人には「手足を拘束」というルールで行われる。

試合前に、実の母、「ミセス愛人」とのプチ愛人の特訓の模様が。
手足で拘束された状態のプチ愛人は、ミセス愛人の竹ほうきでたたかれるのを、回転してよけるという模様。
外まで逃げ出し、逃げ場のなくなったプチに、水をかける鬼のような母の姿が。

試合は、母親の「顔を狙って!」という檄に、浴びせ蹴り風の攻めで向かっていく息子であるが、父の足蹴りが顔面を捉える。
普段、なれていないこともあって、「逃げろ」といわれても思うように自分の体を動かせない息子。

3R目からは、今まで、「後ろ手」に縛っていたのが、「胸の前で縛る」ということになり、前に出て行く息子。


試合は判定にもつれ「2−1」で父の勝利。

判定の待つ間、「負けたくない!」と大人気ない父に対して、泣きじゃくる息子の姿。

最後は、「二人ともよくがんばった。」ということで、親子三人でリングを去っていく。


久しぶりに見たけど、ドッグレッグスは、ある種、バトラーツみたいに、狂っているというか、すげぇとしかいいようがない。

障害者というハンディを感じさせず、ハードな試合をしているのには、賛否両論があると思うんだけど、こういう「プロレス」もあってもいいんじゃないかなって。



次回、来年1/13、新宿フェイスにて午後六時半より行われる。