Dec. 9, 2006 "Cage Of Death 8" - Philadelphia, PA①(約114分収録)

mugiwara-kun2007-01-10


CZWの一年を締めくくるイベント「Cage Of Death」。WWEにたとえると「レッスルマニア」、WCWの「スターケード」に相当するといっていい。


1. Music Video

過去のデンジャラスシーンを寄せ集め、全対戦カードを発表するという、いわゆる今大会OPともいえる内容。
選手のバックステージでの「意気込み」をただ垂れ流していたアレがなくなっている。自分としては、このほうがスッキリしていていいと思うが。


2. Beef Weelington, Player Uno, Ricochet & Chuck Taylor vs. Max Boyer, Niles Young, Icarus & Gran Akuma

オープニングは、チカラプロ流の「ルチャ風8人タッグ」で。メンバーを見てもらえば、クルーザークラスの体型で、空中戦を得意としている選手の持ち味を生かすという点では無難な組み合わせ。ただ、シーマザイオン似のリコシェは、やや空回り気味で技のミスが目立ってしまうが。

ヤングたち「ヒール」としてのキャラを変に客にこびるために変えることなく、普段通りのままで、ビーフらのコミカルな持ち味を殺すことなく適応していたのは、なかなかのもの。たとえば、ブレンバスター合戦のとき、ヤングのマネージャー(自分の意思で)まで介入するとことか。

途中、ウノとボイエーの対戦中、トクベツルールとして「お互い、相手チームへ」ということで、ウノがヤングたちと、いっぽうボイエーはビーフたちのチームに。戸惑うことなく、すんなりと試合をそのまま続けてしまうところが。イカルス、アクマのコンビネーションプレーの少なさ、ヤングのケンカキック誤爆などあり、ティラーがウノをしとめに行こうとするところを強引にボイエーが割り込んで、ボストンクラブでウノからタップアウトを。

オープニングということで、いい感じで会場を暖めたのでは?



3. New Jersey All-Stars vs. Team AnDrew

今年に入って、 頭角を現してきたフレッシュなタッグチーム同士の一戦。

このニュージャージーのライダー、ラッキーのタッグ屋のコンビネーションのうまさ。いまどきのタッグ屋は単に「派手な見栄えのよい技」を乱発することが多いが、なかなか相手チームにタッチをさせないとう、ヒールのタッグ屋のセオリーを心がけているところ。サマーにタッチしようとするドリュー(アマレスタイツのほう)を絶対に手放さず、客の反感をさらにあおることで、さらに客は、チームアンドリューを応援しようとする。

ドリューからやっとタッチしたサマーだが、ラッキーたちにうまく交わされ、同士討ちに。

相手を分断してしまえば、身体能力ではサマーが一枚も上。得意のフェースロックをサマー、ドリューがそれぞれ決め、ニュージャージーはたまらず、二人同時にタップする。


4. DJ Hyde vs. Mana

なぜか、クラゥディオキャスタニョーリの曲で出てきた、メイベンに「エーッ?」。いつものように、ボディガードともいえるDJハイドをコール。九月からCZWにトライアウトしてきたマナが今回の相手。どちらかというと「RF VIDEO系」の団体で、デスマッチをしているマナだが、今回はハードコアマッチ。マナは、ハイドとの頭突き合戦を制し、イス攻撃で一撃したところをメイベンが。メイベンを追っかけるマナ。生き返ったハイドは、反撃するが、マナはそう簡単に反撃を許さない。

テーブルを持ち出し、ハイドにヒップドロップを。

イスでハイドを救出しようとマナを殴ったメイベンだが、マナに通じず。逆にマナに叩きのめされてしまう。息を吹き返したハイドがクローズライン。これを交わし、マナはデスバレーボム風?にハイドを押さえ勝利。マナの動きがもっさりしているため、客はマナの勝利よりも、メイベンが痛めにあったことに大喜び?


5. Cheech vs. Cloudy

まずは、リング内ではクラウディが先制するものの、「エニウェフフォールカウント(場外どこでも「フォール」が有効)」ということもあり、チーチが場外へ。いたるところで殴りあい、そして、カバーする二人。

リング内にラダーを持ち込み、さらにクラウディに対して、えげつない攻めをしていくチーチ。

そして、さらに、ラダーやテーブルをセットし、クラゥディの息の根をとめようとするチーチ。タクタニックで逆転を狙ったクラウディだが、チーチに返される。
ラダーの上で殴りあう二人。覚悟を決めたクラウディは、ラダーの上からウラカンラナへ。

テーブルにたたきつけられたチーチは、さすがに返すことができず、そのまま3かうんとを聞くことに。

正直いって、この二人の「仲間割れ」というアングルには疑問であった。というのは、この二人、CZWではにらみあっているが、チカラプロなどでは、普段どおりにタッグを組んでいるということ。

これだけ、ハードな試合になるとは思わなかっただけに、ある意味、自分にとっては「うれしい誤算」。


6. Blackout vs. BLKOUT

ついに、「ブラックアウト」対決が実現。ちなみに、タッグタイトルがかけられていることもあり、「BLKOUT」はサビアンとロビーノ。あっさりと「Blackout」のレインマンたちに捕まってしまい、なにもできないまま、フォールされてしまったロビーノ。この結果に、サビアンたちとロビーノの間に亀裂?


7. Hallowicked vs. Sexxxy Eddy(CZW Jrヘビー次期挑戦者決定戦)

エディの儀式の途中で、場外から女性を引きずり出したハロウィクド。コレに怒り心頭のエディは、ハロウィクをブレンバスターでリング内に入れようとしたが、無事に着地したハロウィク。


コレといった見所のないまま、試合が進んでいくが、ゴミバケツを自らかぶり、ムーンサルトでハロウィクをしとめようとしたエディ。

前が見えず、カバーにいけず、モタモタしているところにやってきたのは、イスを持ったディレクフレイザー

フレイザーの一撃を食らったエディに、ムーンサルト?を決めたハロウィクの勝ち。

フレイザーはマイクを持ち、「ジュニアタイトルを保持していたことがあるのに、オレに挑戦の資格がないというのはどういうことなんだ!」みたいなことをアピールすると、現ジュニアタイトル保持者のジグソーが。


ジグソーとフレィザーは、殴り合いを。



(続く)