WWF Global Warfare (約117分収録)

mugiwara-kun2007-02-06


こちらは、アキバにあるプロレスショップ「バックドロップ」さんで購入したもの。

昨年末あたりから、レアなWWFのVHSを大量に格安の価格で販売。「デッドストック」ものらしく、なかには、キーホルダーなどのおまけのついたものも。「 Global Warfare 」については、オマケはないものの、「¥700」という激安価格で購入。現在も在庫あり。

まず、本編に入る前に、「サマースラム’93」など「コロシアムビデオ」からリリースされる新作の予告が。

WWFが93年ごろ、ヨーロッパ遠征したもののベストバウト集といっていい。

ホストは、ジミーハート。

試合ごとに紹介を。

試合の実況解説は、ジムロスとランディサベージが。

まずは、イギリスより。

○ショーンマイケルズ対クラッシュ

超満員の会場。応援もサッカーのように、ラッパで掛け声を。ちょっとした動作に、ベビーフェイスのクラッシュにヤンヤの歓声が。

試合のほうは、試合巧者のマイケルズが、力だけのクラッシュをリードするかのように攻め続けていき、

観客は、クラッシュに声援を送り続けるといったとこでしょうか。

○ヨコヅナ対ハクソージムドゥガン

こちらも、イギリスでの大会の模様を。
これといった技のないフットボーラーあがりのドゥガン。とにかく、パワーでぶつかっていく姿は、このころの「ファミリーエンターティメント」を謳っていたWWFらしく、ド迫力でわかりやすいですね。


今度は、スペインのバルセロナでの大会より。

○テッドデビアス&IRS対スタイナーブラザース

まず、先に入場してきたのはデビアス&IRS(マイクロトンド)のタッグチャンピオンチーム。迎え撃つスタイナーズは、まだWCW時代と同じ、アマレススタイルを。このロングヘアがスコットスタイナーって、いまどきの若いファンは知ってる?

ともに、レスリングではかなりの実力者揃いで、試合のほうはしっかりとしたレスリングを。

特に、デビアスの相手を逃さない、ねちっこい攻めに見るほうも手に汗を握ってしまうほど。

スコットとしては、コーナーにいる兄のリックにタッチしたいのだが・・・・。


再び、イキリスの大会より。

○カートヘニング対サムゥ

「ミスターパーフェクト」のニックネームでレスリングで見せる職人肌タイプのレスラー、ヘニング。

ポリネシアン系レスラー、サムゥのラフに苦しめられ、さらに、マネージャーのアファの介入も。

パンチで局面を変えようとするヘニングだが、サムゥのチョーク攻撃につかまってしまう。

長い時間、つかまったヘニングはどのように反撃の糸口を見つけ出すのか?


再び、スペインのバルセロナ大会より。

○バンバンビガロ対ブレットハート

先ごろ、逝去したビガロの試合が。この人は、巨体の割りに動けて、なおかつ、プロレスのセンスがいいこと。逆に、そこがきれいに見えてしまい、凶暴さに欠けたのが唯一のウイークポイントか?ハートも、ビガロの巨体をすり抜け、反撃を。

場外でのラフで自分のペースに持っていったビガロ。この人のフィニッシュといえば、フライングソーセージ。

これが決まってしまうと、ハートはかなり厳しい状況に追い込まれてしまうが・・・・。

○クラッシュ対ドインク

アメリカ国内でのTV撮りマッチより。
単なるパワーファイターのクラッシュの足を徹底的に攻めていくドインク。

こういったあたりは、WWFらしく、レスリングのできる選手がいて、あなどれませんね。


ところ変わって、イタリアはミラノ大会より。

○IRS対スコットスタイナー

まずは、ロープワークで互角の攻防を見せる両者。ベテランIRSは、スコットのロープワークを交わし、場外へ転落させる。

戻ってこようとするスコットに対し、コーナーポストでエルボーやパンチを見舞うIRS。こういうズルさについつい客席もヒートさせられてしまう。

○アンダーテイカー対ヨコヅナ

ミラノ大会のトリを務めるのは、ドル箱カードといっていい、抗争中のカード。

試合前のこんな動作も絵になります。

イカーのマネージャー、ポールベアラーの合図に動き出すテイカーは、大きなモーションからのパンチをヨコヅナに叩き込んでいきます。対するヨコヅナもヘッドバッドで場外へ。

向かってくるテイカーをボディスラムで叩きつけたヨコヅナ。死んだように動かなくなったテイカーに、軽く張り手を見舞うヨコヅナ。

動きの止まったテイカーを親方であるミスターフジとともに、コーナーまで引きずり、

トップロープからのバンザイドロップ(ヒップドロップ)の体勢に。

本編は、これで終わりですが、WWFファンクラブの紹介プロモなど「特典」が。


当時、ファミリーエンターテイメント路線ということで、小さい子供でもわかりやすいように、キャラクターを前面に打ち出していたWWF。自分はそれがいやで、このころのWWFは毛嫌いしていたのだが、こうやって、改めてみてみると、「レスリング」を重要視しているところを認識させられた。今の一部のアメプロは、過激な技や動きの激しい技で見せようとしているが、パンチなど細かい動作でしっかりと試合を成り立たせているというところに目を向けるべきではと思わせてくれたこのビデオ。価格が手ごろなので、ぜひ見てもらいたい。