WWF Bloopers Bleeps and Bodyslams(約127分収録)
今回も、「バックドロップ」さんで「¥700」で購入したVHSを。
安いからといって、「中古」ではなく、「新古品」。なお、画像チェック(再生して確認?)を行っているらしく、カッターナイフで底を切ったあとをセロテープでとめてある。ということで、製品には問題はなさそう。
タイトルからすると、「珍プレー集」ぽいが、94年ごろのTVプログラム「スーパースターズ」、「レスリングチャレンジ」などの「名勝負集」といったところか?
こちらは、ヒルビリージムがトレーニングジムからホストを務め、試合の実況解説には、ゴリラモンスーンとジョニー・ザ・ボロ(ケベッカーズのマネージャー)の二人。
画面の左側がジョニー。あのレィヴェンをやる前が、こんなオシャベリキャラをしていたのですよ。
「コロシアムビデオ」の宣伝のあと、いよいよ本編へ。
○レザーラモン対クラッシュ(インターコンチネンタル戦)
元はといえば、デモリッションズのクラッシュでWWF入りしたものの、デモリッションズの解体により、同名のベビーキャラに転向したクラッシュ。これもパッとせず、ペイントを施し、ヒールに。イメージを一新したとはいえ、技を繰り出すフォームはイマイチ。ラモンは、一方的にやられまくり、反撃のチャンスをうかがっているという典型的なパターンに。
○スタイナーズ対ヘッドシュリンカーズ(WWFタッグ戦)
まずは、スタイナーズの攻撃が面白いように、サムゥ、ファトゥのシュリンカーズに決まる。これに、マネージャーのアファが、「しっかりしろ」といわんばかりに檄を。スコットが出ると、チョップやキック、クローなどで捕らえることに成功したシュリンカーズ。キャラクターにあった攻撃ぶりが、なかなかいいですね。
○リックマーテル対オーエンハート
新日に来日し、これからジュニアを盛り上げていくと期待されていたところをWWF入りした「天才児」オーエン。兄ブレットと比べると、ダイナミックな空中戦を得意しにいてことがあり、華があった。マーテルもJ鶴田からAWAタイトルを奪取したことのある実力者。
モデルとしてのキザなポーズが、やや足をひっぱっているように見えるのだが・・・・。
○ヨコヅナ対タタンカ
ニューヨークを本拠地にしているということもあって、さまざまな人種のファンが会場に駆けつけている。そういうファンの感情移入しやすいのを狙って、「ネィテェブアメリカン」を代表するタタンカ。
これといったレスリングテクニックはないものの、小気味よく放つトマホークチョップは見ていて気持ちいいですね。
○レーザーラモン、マーテイジャネッテイ対IRS,ディーゼル
まだ、レスラーとしてのキャリアがないディーゼル。IRSがそんなディーゼルをリードしながら試合を進めていくのが印象的。
○バンバンビガロ(withルナバション)対ドゥインク(withディンク)
それぞれ、マネージャーを従えてのシングルマッチ。ビガロの人の良さというか、技の受けっぷりがよく、なおかつ、両方のマネージャーの持ち味も発揮されたなかなかの好試合に。
○ブレッドハート対クラッシュ
クラッシュの怪力に付き合い、手を焼くブレット。なんか、やりにくそう・・・・。
○ショーンマイケルズ対マーティジャネッティ(金網インターコンチネンタル戦)
いわずと知れた「ロッカーズ」対決。マイケルズに裏切られた恨みを晴らすかのように攻め込むジャネッティ。ケージを開けて、脱出をしようとするとマイケルズのボディガード、ディーゼルが目の前に。仕方なく、リングに戻り、マイケルズをKOさせ、ケージをよじ登って脱出しようとするのですが。
○ランディサベージ対ジェリーローラー
この試合は、このビデオの収録のために行われた「特別試合」。
メンフィステネシーのCWAで過去に行われていた因縁の対決。このころは、ローラーがベビーでサベージがヒール。まるで、ドーベルマンを思わせるようなサベージの残忍なファイトにローラーは血だるまになるほど苦戦していたほど。
ところが、立場は逆転し、ローラーがヒールということで、一方的にパンチをサベージに叩き込む。ところが、サベージが反撃に出て、得意のトップロープからのダイビングエルボーにいこうとしたところを、ローラーは「してやったり」の表情でさっさとバックステージへ「敵前逃亡」を図ろうとするが。
TVマッチということもあって、反則裁定やリングアウト、乱入によるフォール負けなど結果を見てしまうと不満が残るような試合が。
「結果」よりも、最後にヒールをノックアウトして、リング上でベビーフェースがしっかり締めてくれれば、ショーとしてOKというところが、当時の日本のプロレスファンとしては抵抗があり、WWFが受け入れにくかったんだろうなぁ。今思うと。