The 100th Show- Philadelphia, PA 4/22/06

mugiwara-kun2006-06-12


旗揚げ戦から数えて「100回目」となったこの興行。

「100回目だから」といって、特に、セレモニーなどなく、普段どおりに。

ただ、いつもと違うのは、画面から見て、左側に「CZW」サポーター用のシートを設けてあるため、「対抗戦」ムードをさらに盛り上げようと。

収録内容は、

全大会のDVDでBryan Danielsonが書面にサインしていたのが、Colt Cabana をROH World Title Matchのチャレンジャーとして、この大会でタイトルマッチを行うことに。

そして、場面が変わって、大きめのTシャツを着たセクシーな姿で、レィシーが自ら、マネージャーをしているJimmy Jacobsに・・・・・・。


さっそく、本編であるショーのスタートを。




1. Christopher Daniels vs. Claudio Castagnoli

Daniels が、Claudio Castagnoliに付き合ってた。
普段、こんなことしないし。



予想通りというか、危ないようなシーンがなく、難なく、Danielsが勝利。

試合後、Chris Heroがなにやら、マイクでいちゃもんを。


2. Jimmy Yang vs. Delirious vs. Jimmy Rave vs. Jimmy Jacobs (Four Corner Survival)

今回、なんか違うなぁと思ったのが、エンパシーはJimmy Raveだけで、Jimmy Jacobs はマネージャーのレィシーがいないので、特大パネルを持参して。

IWA-MSにいたこともあり、Jimmy Jacobs とDeliriousの連携とか見られたが。



3. Austin Aries & Roderick Strong vs. Homicide & Ricky Reyes (ROH Tag Team Title Match)

だいたい、パターンが見えつつあるAustin Aries & Roderick Strongの試合 。

最初はいい感じだが、場外戦あたりから、Homicide & Ricky Reyes のペースが続く。



最後は、ヘロヘロになりながらも相手に一瞬の隙で勝つという感じ。
「ひょっとしたらヤバイかも?と見せかけておいて、最後はレフェリーに手を上げてもらっている。」
こういうところは、オールドスクールなんだろうか?


いつもなら、普通に声援があがるのだが、ところどころ、醒めたような野次が。



4. Bryan Danielson vs. Colt Cabana (ROH World Title Match)

お互い、ベーシックなレスリングを重要とする二人の対決。
たまには、こういう、じっくりとレスリングを拝見したいものだが、相変わらず野次が。
CZWファンから「ツマンネェー!」などの声が上がり、Bryan Danielson が涼しい顔でそちらの方向に、ある行動を。

腕の取り合いから始まり、ロープワーク、押さえ込み合戦など繰り広げられたが、



これからというときに、カウント3が入ってしまい、Bryan Danielson の防衛に。


5. Derek Dempsey vs. Pelle Primea

初めて、ROHマットに登場した二人。
長身の金髪の選手がDerek Dempseyで、小柄な選手が Pelle Primeau。
この試合は「新人王決定戦」みたいなニュアンスで勝者に、トロフィーが送られる。

この二人は、ROHのレスリングスクール出身で、試合のほうも、新人らしく、ドタバタしてて、アラが目立つ。ROHのファンは暖かく見守るが、CZW側からはキツイ野次が。

試合後、早々とリングを降りようとする二人に対し、ベルト姿のDanielson が登場し、二人をねぎらい、そして、CZWファンに説教を。

そして、
「今日、タイトルマッチを行ったが、こんな試合では物足りない。特別に、今日はこのベルトをかけてもう一試合やってやるから、誰か出てこないのか?」

のマイクに、Delirious が。

Delirious がマイクを奪い、アピールするが、乱闘になり、そのまま、タイトルマッチへ。


6. Bryan Danielson vs. Delirious (ROH World Title Match)

ほとんど、Bryan Danielsonの拷問のような 攻めに、Delirious ひたすら耐えるような感じで、反撃すら許してもらえず。



7. AJ Styles & Matt Sydal vs. Jay & Mark Briscoe

魅力的なカードだと思うのですが、AJ Styles & Matt Sydalのワザは華麗に見えるけど、特に Sydalは、的確差にかけているため、ややズレがあり、相手にダメージを与えるのにいったっていない。

その点、Jay & Mark のほうが一枚上手だった。




8. Jim Cornette vs. John Zandig (Verbal Debate)

リング上でのディベート合戦。
この業界では「強気」で知られるJim Cornetteが、 これまでのレスリングビジネスの体験から「ROHのレスリングこそが、イチバンなんだ!」と力説。さすがのZandig は、口では勝てないとみて「有刺鉄線バット」をちらつかせるが、それでもビクともしないCornette 。


すると、Chris Hero, Necro Butcher, Super Dragonが入ってきて、ボディガード役のAdam Pearceが構えるところで、「ゴジラのテーマ」がなり、Samoa Joe& BJ Whitmerが駆けつけ、試合開始。



9. Samoa Joe, Adam Pearce, & BJ Whitmer vs. Chris Hero, Necro Butcher, & Super Dragon (ROH vs. CZW)

リング内外のあちこちで、三組に分かれての乱闘が。




どっちがいつ決まってもおかしくない状況に、自軍が不利と見たZandigがSamoa Joeを襲う。


ROH側のレフェリーがCZW軍のレスラーに暴行され、リング下に突き落とされ、リングにはCZW側のレフェリー、もみ上げの「BRYCE」が裁くことになったことでCZWが圧倒的に有利になったところを、ROH側の助っ人として、Claudio Castagnoliが乱入し、Zandigを外に出し、Chris Heroの手からSamoa Joeを救出。



「目には目を」ということで、Samoa Joeとともに、反撃をしようとするCastagnoliであったが・・・・。


(約191分収録)


個人的には期待していた「対抗戦」については、お互いの団体の考え方が違うのが出てしまい、個人的には、見ていて後味の悪い大会になってしまいました。

SMVで、CZWの大会を見ていると、CZWは「団体の威信をかけて、打倒ROHを!」ということで、このメンバーのほかにも、「H8club」や「BLK OUT」、そして、OBのロボなどがやる気になっているのに対し、ROH側は「あくまでも、興行のひとつとして」捕らえているため、Adam PearceやBJ Whitmer などの大型選手くらいしか出てこないところが。

メインが長くやっているので、見ていてツラくなりましたネ。

後日、Jim Cornetteが「足の怪我の治療に専念」という理由でROHのコミッショナーの立場を退いたのですが、この「対抗戦」を仕掛けたことが裏目に出てしまい、それで責任を取るカタチで辞職したという風にも見えるのですが。