War of the Wire II- Dayton, OH 7/28/06 (約163分収録)


ついに「ROHvsCZW」の最終決着戦


1. Jimmy Jacobs vs. Trik Davis

IWAミッドサウスでも、実現していたようなカード。ジェイコブスが正攻法でディビスを追い詰めていく。
ジェイコブスのパートナー、レイシーが手を出さず、終始クリーンファイトに徹していったこともあり、第一試合としては、「つかみはOK!」


2. Davey Richards & Jerelle Clark vs.Jimmy Rave & Sal Rinauro

「エンバシー」新メンバーとなったリニューロがでしゃばるため、横から注意をするヘイズ。

先発は、クラークとリニューロとなったが、頼りないリニューロに任せて置けないということで、リーダーのレイヴが自ら出ることに。クラークもリチャーズに交代し、リチャーズ対レイヴに。リチャーズは、力強いキックを前面にして、試合を進める。クラークに交代したところ、エンバシーはクラークをターゲットに攻め続け、レフェリーの目をリチャーズに向かせることで、ヘイズも出てきてのトリプルドロップキックをクラークに。


3. Nigel McGuinness vs. Colt Cabana (Pure Title Match)

試合開始早々、ルールの厳しい「ピュア(レスリング)王座」ということもあって、カバーナとのキャッチスタイルの腕の取り合いを。レフェリーの見てないところに、カバーナの頬にパンチを入れたマッギネス。キャッチスタイルの攻防が「やり返す」ような感じになっていたため、カバーナはつられてマッギネスにパンチを入れたところ、レフェリーに見つかってしまい、注意を受けることに。気を取り直し、コミカルティストも交えながらテクニック合戦を繰り広げるカバーナとマッギネス。
すると、場外へエスケープしたマッギネスは、マイクでカバーナを誘おうとするが・・・・・。


4. Christopher Daniels vs. Matt Sydal

ドラゲーから戻ってきたこともあって、ストレートに前へ前へと向かっていくサイダル。試合巧者のダニエルズということもあって、ややリズムがかみ合わないところも。それでも、大技ラッシュでダニエルズを休まずに攻撃していくサイダル。ダニエルズは、ギリギリのところで返していくというスリリングな展開に。



5. Bryan Danielson vs. Homicide vs. Austin Aries vs. Delirious (Four Corner Survival)

試合開始と同時に、いつものように奇声を上げて、走り回るデリリアスに、ほかの三人は避けるように身をかわしていく。とりあえず、ダニエルソンが出ることに。試合が進むにつれて、「対ダニエルソン」ということで、自然とエリースとホミサイドが手を組むようなカタチとなり、ダニエルソンを追い詰めていくことに。


6. Mark & Jay Briscoe vs. Roderick Strong & Jack Evans

試合開始早々、フリスコーズの奇襲攻撃により、エバンスがつかまってしまう。翌日にユニット「ジェネレーションネクスト」解散ということもあって、ストロングとの連携もイマイチ冴えないまま・・・・・。


7. BJ Whitmer vs. Necro Butcher (No Rope Barbed Wire Match)

試合前、客席よりクラゥディオカスタニョーリ(ダブルC)とスパイダーネイトウェブが。マイクでROHファンの神経を逆撫でするかのようなダブルCのマイクに、エーススティールとカバーナがやってきて客席で乱闘を。そんななかをネクロが登場すると、レスリングタイツ姿のウィットマーが。ROHの選手スタッフによって、ダブルCとネイトウェブを排除し、ノーロープ有刺鉄線リング内に入ったところで殴りあうネクロとウィトマー。完全決着ということもあり、極力デスマッチアイテムの使用を控えめにし、エルボーやパンチでゴツゴツとした荒っぽい試合運びに。デスマッチ経験を生かして、有刺鉄線ボードにウィットマーを投げつけるネクロ。ウィットマーは不屈の精神力でカウント2で肩を上げていく。そして、ウィトマーは、黒い布袋を取り出し、中から画鋲をリング上にバラまいて・・・・。

通常のROHの興行なら「約180分」近く収録されているのだが、今回は本編がやや短めということもあって、「おまけ」が。ウィットマーのアピールとか、7/15のケージオブデス終了後のホミサイドとジムコルネットのヤリトリとかを約8分くらい収録。



やっと終止符を打つことになった「対抗戦」。ROH側としては、中堅のヒールでバッとしなかったウィトマーが株をあげたりとか、ROHのマットにデスマッチを持ち込んだこともあって、「それなりに」対抗戦のために工夫を凝らしていたと思うものの、CZW側がヘタクソというか、うまくストーリーラインとして成立してなかったため、CZWとしては、あまり得るものがなかったように思えてならない。一月に、ザンディグが前に出てアピールしていたため、「ウルトラバイオレント」まではいかないものの、あのころに近い勢いに少しでも近づけると思っていたのに。H8クラブ、ロボ、ワイフビーターらが出てくるのを期待していたのは、ヤボだったかな?